比較藝術学研究センター公開講座 杉本博司「アートの起源」...京都造形芸術大学
「諸藝術の交差」をテーマに掲げる比較藝術学研究センターの公開講座にアーティスト杉本博司が登場。2010年1月19日(火)
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1948年に東京に生まれた杉本博司は、1970年に渡米して写真を学び、1976年以降、『ジオラマ』(自然史博物館のジオラマ展示を実物以上にリアルに撮影したもの)、『海景』(画面の中心に水平線が来るようにして海と空だけをミニマル・アートのような画面に写し取ったもの)、『劇場』(一本の映画が上映される間シャッターを開放し、スクリーンを白い面として写し取ったもの)など、考え抜かれたコンセプトと完璧な技術によって制作された『建築』、『観念の形』、『放電場』などのシリーズを発表してきており、2005年に森美術館で開かれた大規模な回顧展は、そのひとつの集大成と言えよう。
しかし、アーティストとして自立するまで日米を往復しながら古美術商としても活動していた杉本博司は、自らの写真を展示するだけでなく、それを自らの膨大な古美術コレクション(実は化石から宇宙旅行のメモラビリアまで含む)と組み合わせて展示する試みを始める。2008-09年に金沢21世紀美術館と国立国際美術館で開かれた「歴史の歴史」展は、そのひとつの集大成と言えよう。また、直島の護王神社を再建するプロジェクト『アプロプリエイト・プロポーション』やIZU PHOTO MUSEUMの設計・作庭など、その活動は写真を超えてアートから建築の領域にまで広がりつつある。
もうひとつ、『苔のむすまで』(新潮社)や『現の像』(同)などの著作は、杉本博司の活動の新たな一面を成すとともに、その活動を理解するための最良のヒントともなっていることを付け加えておこう。
銀塩写真が終焉を迎えようとしている現在、写真の起源に、さらにはアートの起源に遡ろうとする杉本浩志の脱領域的な歩みは、いかなる視野を開きつつあるのだろうか。
京都造形芸術大学大学院長・比較藝術学研究センター所長 浅田彰
(チラシより)
杉本博司関連著作(amazonへのリンク):
苔のむすまで
現な像
BRUTUS特別編集 杉本博司を知っていますか? (マガジンハウスムック)
日時:2010年1月19日(火)18:00〜(開場17:30)
会場:京都芸術劇場春秋座(京都造形芸術大学内)
http://www.k-pac.org/access.html
入場無料・事前申込不要
定員:400名
○京都造形芸術大学
http://www.kyoto-art.ac.jp/
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